不整脈とは、心臓のリズムが「不規則」「途切れる」「早すぎる」「遅すぎる」といった異常な状態を指します。
これは、心臓の動きを司る電気信号の異常によって起こります。
不整脈が続くと、心臓が全身にうまく血液を送れなくなり、さまざまな症状が現れることがあります。
不整脈の症状としては、
・元気がない
・呼吸が早く苦しそう
・失神やふらつき・転倒
・突然死
・無症状
などが挙げられます。
一般臨床で診る機会が多い不整脈の一例としては、
・呼吸性不整脈(犬に多い)
・洞不全症候群(犬に多い)
・房室ブロック
・心房細動
・心室頻拍
・心房および心室期外収縮
・脚ブロック/その他、心筋伝導障害
などが挙げられます。
そして、このような不整脈/電気信号の異常が出る原因としては、
・心臓病(心筋症、弁膜症、大動脈狭窄症など、そのほか多数)
・遺伝や先天性の異常
・全身の他の臓器の異常(腫瘍、電解質異常、内分泌異常)
・脳・神経疾患
などが挙げられます。
不整脈の怖いところは、日常ではまったく異常が見られなくても、ある日突然重い症状が出ることがある点です。
では、症状が出ていないうちに、私たちはどうやって気づけるのでしょうか?
当院がおすすめする方法としては、
・心臓病と診断されたら定期的に心臓の検査を受ける
・ご家庭での心拍数を記録し、心拍の規則性に注目する
・健康な子でも定期的に健康診断を受ける
※各方法の詳しい解説は、リンク先の記事をご覧ください。
特に、ご家庭での心拍数の記録は、私たち動物病院では把握できない大切な情報です。
日常の中でできるシンプルな方法ですので、ぜひ習慣にしてみてください。
ミモザ犬猫クリニックでは、不整脈の診察や心電図検査、心臓病の診断・治療・定期検査なども行っております。
ご不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。

