なぜ健康診断で「尿検査」が大切なのか
ミモザ犬猫クリニックの健康診断には、すべてのコースに尿検査が含まれています。
尿は、腎臓・膀胱・尿石のリスク・代謝の状態など、体のさまざまな情報を映す“健康のバロメーター”です。
尿石(結晶)や腎臓の変化は、症状が出る前に把握して健康管理を行うことが理想です。
普段無症状でも、健康診断で尿の結晶が見つかり、食事や飲水、排尿を管理することで重症化を防げたケースは少なくありません。
当院では、尿吸収スポンジや専用採尿シートを事前にお渡ししていますので、それを使ってお持ちください。
また、ご自宅の清潔な容器を使用して採取していただいても構いません。
以下に尿の採取方法をご説明します。
わんちゃんの採尿方法
ペットシーツで排尿する子の場合
- 普段使っているペットシーツを裏返して敷きます。
(裏面は吸収しないため、尿が溜まりやすくなります)

- 溜まった尿を **専用スポンジ**で吸い取ってください。

- 付属のビニール袋に入れてご持参ください。
- 専用スポンジをお渡ししていたない場合は、スポイトなどで吸い取ってビニール袋などに入れてお持ちいただいても結構です。
お散歩で排尿する子の場合
- 紙皿・小さめの紙コップなどを使って尿を直接キャッチします。
- 尿を専用スポンジで吸い、専用容器に入れてください。
- 排尿時に専用スポンジで直接キャッチしても構いません。
- 専用スポンジをお渡ししていたない場合は、スポイトなどで吸い取ってビニール袋などに入れてお持ちいただいても結構です。
ねこちゃんの採尿方法
システムトイレの場合
- トイレを一度きれいに掃除してください。
- 下の吸収シートを外して設置します。(尿がトレーに溜まります)

- 溜まった尿を専用スポンジで吸い取ってお持ちください。

固まる砂タイプのトイレの場合
- トイレを掃除し、砂の量を少なめにします。
- 当院でお渡しする専用シート(小さくカットしたもの)を砂の上に数枚置きます。

- シートが尿を吸ったら、そのまま袋に入れてお持ちください。
健康診断は“今の状態を知る”だけではありません
尿検査は、単に数値を見るためだけのものではなく、
**“これから起こりうるトラブルを予防するヒント”**になります。
採尿のひと手間が、大きな病気を防ぐきっかけになるかもしれません。
ぜひ健康診断と合わせて、尿検査も受けましょう。
